阿蘇・高千穂サイクリング
2010年5月1日〜6日
コース:大阪南港⇒別府⇒南由布・・黒川温泉(泊)・・地獄温泉(泊)・・高千穂(泊) ・・緒方・・竹田⇒別府⇒大阪南港
 京都クロカンの仲間8名で阿蘇・高千穂方面でサイクリングすることになった。 ところが直前に1人欠け参加者は男性4名、女性3名の計7名となった。 それに由布院在住のクロカン会員Kさんが車で伴走してくれる。 また天気予報ではゴールデンウイーク間ずっと好天が続くようでうれしい。

5月1日

本日の予定は大阪南港に集合して19時5分発のフェリーで別府に向かうことだ。 画像 他に予定もないので1pm自宅(枚方市)を出発。自転車で大阪南港に向かう。 大阪市内はネットで検索したコースを走ってみよう。 淀川河畔の堤防をひた走り、毛馬の閘門を経由してさらに西進、USJを通過ののち 大阪市営の渡し船で天保山に着く。 ここから南港には地下鉄中央線の海底トンネルと高速道路湾岸線があるが どちらも自転車は通れず、大きく迂回して大正区・住之江区を通過しなければならない。

なみはや大橋を通過して大正区に入り、狭い木津川運河を船町渡船で渡る。 次に木津川を木津川渡船で渡るとそこは住之江区だ。さらに南下して右折すると平林大橋。 さらに行くとニュートラムのフェリーターミナルの駅に出る。 3年前、国東半島に行った時は、ここからサンフラワー号は出ていたが、 今は場所が変わって南港大橋の先、ワールドトレードセンター付近だ。

画像 画像 結局、フェリーの乗り場に着いたのは6時であった。 とても時間がかかったが、以前から自転車で渡し船に乗ってみたいと思っていたので 悔いはない。今回乗った三つの渡船はいずれも大阪市営で無料。 自転車と人間が乗れる庶民の足だ。間隔は15〜30分くらい。 全員集合してから自転車をたたみフェリーに乗り込む。(渡し船の写真はネットより転載)

5月2日  JR南由布→水分峠→長者原→牧ノ戸峠→瀬の本→黒川温泉

画像 予定通り船は7時に別府港に到着。自転車を組み立ててJR別府大学駅まで走る。 別府大学からはJR久大線で輪行する。 9時半、JR南由布に着くとKさんが車で迎えに来ててくれていた。 Kさん宅はそこから車で10分ほどだとのこと。 自転車を組み立てKさんの車にザックを預け、いよいよサイクリング開始。 Kさんの車に誘導されながらやまなみハイウエイに入り水分峠に向かう。 70代3名、60代2名、50代2名があえぎあえぎ登りつつ長者原さらに牧ノ戸峠に着く。 途中で昼食として団子汁を食べる。 好天のもと袖をまくって走ったので腕が真っ赤に焼けてしまった。 さらに瀬の本まで下りそこを右折して黒川温泉へ。 そこを通過してやっと今夜の宿、大谷山ペンション村のペンションとんぼに着いた。 そのあとTさんの車に全員むりやり乗って黒川温泉の旅館”山みず木”で入浴。Tさんは自宅へ。

5月3日画像  黒川温泉→瀬の本→大観望→阿蘇神社→宮地→草千里→地獄温泉

ペンションとんぼを出て黒川温泉経由、瀬の本にてTさんと合流。大観望へ。 連休のうえ上天気で車が多い。ツーリングのバイクも多く轟音を響かせて追い抜いてゆく。 かれらは大きな荷物を乗せている。どこかでキャンプするのだろう。 登り道ではハンドルが不安定になり車と接触しそうになる。 大観望(936m)は阿蘇外輪山の一角で阿蘇の全貌が見渡せる。パラグライダーも多い。 大観望から下り阿蘇神社(阿蘇一宮)に着く。 食堂をさがして昼食にしたいが8名が入れる店がない。 やむを得ず弁当を買って道端で食べる。 米塚を見て草千里に向かう。ここも人と車でいっぱいだ。

画像  地獄温泉には通常のルートをとると遠回りなので、許可を得て通行止めの山道をくだる。 地獄温泉清風荘はむかし一人旅で訪れた名湯だ。その時は近くの国民宿舎に泊って 垂玉温泉にも入浴した。雀の湯などいくつもの温泉がある。 夕食はやまめや田楽いもなどの囲炉裏焼き料理。 ここではTさんも一緒に泊る。

5月4日  地獄温泉→白水→高森峠→高千穂温泉

画像 きのう下った道を登り阿蘇登山道を白水に向かう。 白水では方々で名水が湧いている。高森湧水トンネル公園をのぞいたあとは、 くねくねと九十九曲がりを登って高森峠を目指す。 峠を越えて下ったところで仕事のあるTさんと別れる。 ここまで道案内など強力にサポートしていただいて助かった。感謝!。

高千穂町に入り高千穂神社を訪れる。境内には源頼朝代参の畠山重忠手植えの秩父杉がそびえている。 高千穂峡にも立ち寄るが、ボート乗り場まで降りると帰りの登りが大変なので途中の地点から見下ろす。 その後予約した民宿を目指すが簡単に見つかるはずが大変てこずる。ついには宿に電話して途中まで 迎えに来てもらう。着いたところは市街地からかなり離れたところであった。入浴、食事後 夜は宿の車で観光夜神楽に案内してもらった。場所は昼に訪れた高千穂神社。天の岩戸の神話を 題材にしたものやコミカルな出しものだった。

さて明日の問題、それは尾平越までの登りだ。 峠は祖母山1757mと傾山1602mの間の鞍部980m。道路の状況も人に聞いてもよくわからない。 みんなこれまでの疲労が溜まっている。 ゆっくり漕いだり押して登ったりで時間がかかりJR竹田または緒方で帰りの列車に間に合うか。 間に合わなければ予約したフェリーニも乗れない。あるいはこのコースをあきらめて、 もともと予定した通り、日之影温泉経由で延岡まで下るべきか? そこでタクシー会社に電話で相談した。その結果ジャンボタクシー1台に自転車をできる限り載せ 残りを普通のタクシーで補って、行けるとこまで行こうということになった。

画像 5月5日  高千穂温泉⇒尾平峠→原尻の滝→緒方→岡城祉→JR竹田

画像 朝ジャンボタクシー1台が来た。あらかじめできるだけコンパクトにたたんだ7台の自転車を 積み込む。そのうえ人間もなんとか全員乗れたのはラッキーだった。 途中、天の岩戸神社や常光寺滝など観光案内までしてもらいながら、 くねくねと狭い道を通り尾平峠のトンネル出口に着いた。 楽チンをして、当然ながら予定よりはるかに早い到着だ。 そこでタクシーに別れを告げて自転車で緒方に向かった。下り(大分県側)は道は立派で車もこない。 登りはタクシーを利用し下りはブレーキをかけながら下るのみ。漕ぐことはない。 これをサイクリングと言えるのだろうか?ゲレンデスキーのサイクリング版とでもいうべきか? 途中、人家も店もなく宿で作ってもらった弁当のおにぎりを食べる。

しかしくだりも後半は登り坂があった。それも結構しんどい。 やがて原尻の滝に着く。 広々した空間に富士の白糸の滝に似た馬蹄形の滝があり、吊り橋があり滝の上には鳥居もある。 しばらく見物して岡城祉にむかう。岡城は源平争乱の時代にこの地方の有力武将であった緒方惟栄(これよし)が 源頼朝に追われた義経を匿うために築城したもので、 義経は大持の浦から出港したものの嵐に会い結局吉野に落ち延びたという。 岡城は天下の3堅城のひとつと言われるだけあって堂々たる構えである。 滝廉太郎は荒れ果てた岡城の印象から「荒城の月」を作曲したそうだ。 すれちがった女性から”若者かと思った!”と驚ろかれる。 画像 画像 岡城祉を出た後JR竹田駅に着いた。15時15分発の列車にちょうど間に合った。











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