北海道サイクリング (京都クロスカントリースキークラブの仲間と)
                                      
   2009年9月18日〜24日(7日間)
   参加者:中村、大保、田中、下玉利、中島、畑

初日  18日(金)  釧路空港〜阿寒-(バス)-阿寒湖温泉
 朝5時半、目覚ましで起き朝食をすませて枚方市駅へ走る。自転車を袋に詰めて京阪電車に乗りこみ JR京都にてS氏と合流。7時29分発のひかり号で名古屋に、さらに名鉄に乗り継いで中部国際空港へ。 ここで女性3人の到着を待つ。11時40分発のJAL便で13時30分釧路空港着。
 自転車を組み立て2時20分5人で出発。今日の宿は阿寒湖畔の民宿やまぐち。 サイクリングロードを走る。4時前まりも国道(240号線)に入ってそのまま宿まで30KMを走るか バスに乗るか。峠もあるし暗くなって走るのはいやなのでバスに乗る。宿は家族的な雰囲気で食事もよい。 食後、イヨマンテの火祭りがあるというので皆でたいまつ行列と火祭りに参加した。(走行距離20km)

2日目  19日(土)  阿寒湖温泉-(バス)-釧路空港〜釧路湿原-(JR)-茅沼
   今日は午前中阿寒湖周辺のエコミュージアムセンターや”ボッケ”を散策し、その後バスで釧路空港に戻り、 1日遅れで到着のN氏と合流する。途中丹頂鶴自然公園にも立ち寄る。昨日と同じ便でN氏が到着。 2時20分、総勢6名で釧路湿原に向かう。今日の宿はJR釧網線茅沼駅近くシラルトロ湖畔の”憩いの家 かや沼”。 昨日と同じサイクリングロードを今度は反対方向に走る。自転車2台やっと並んで走れる道を1列で 小生がトップを走ったが、前方より女子中or高校生?5,6名くらいの自転車の一団が2列縦隊で走ってくる。 顔はこちらを向いていたので当然当方を認識しており避けると思っていたのが大間違い。 向こうのトップの一人と小生がまともに衝突してしまった。双方転倒し、相手を怒鳴りつけたが そのまま走り去ってしまった。とんでもない娘どもだ。 小生の右腕は赤くすりむけ、またこぶのように膨れてしまったが幸いたいしたことはなさそう。

 その後さらに湿原に向かって走る。関西と違って北海道は途中で道を尋ねるにしても 店もなければ人もいない。道はひたすらに真っ直ぐ走っている。”次の信号を・・”といわれても そこまでがやたら遠い。 湿原の中の道路を走るのだが、あまり湿原らしくない。やっと細岡展望台に到着する。

天候も災いしてあまり眺めはよくない。そろそろ暗くなりそうだ。ここから宿まで まだ20KMくらいある。ここでグループが二つに分かれた。あくまで宿まで走るという元気組3名と JR釧路湿原駅から茅沼までJRに乗るという小生を含むくたびれ組3名。 釧路湿原駅の駅舎は趣があり辺りも暗くなって銀河鉄道の夜を思わせる。1両だけの車輌に 乗っているうち雨が降り始める。茅沼駅で宿のオーナーに迎えに来ててもらって5時半ごろ宿に到着。 一方の元気組は途中本降りのなか、ほうほうの体で宿に着いたのは8時。それから全員で遅い 夕食をとった。(走行距離48km)

3日目  20日(日)  茅沼〜摩周湖〜川湯温泉
 昨夜は遅い夕食だったが、今日の朝食は特別早くしてもらって7時45分摩周湖に向けて出発。 天気を心配しながら国道391号線を北にひた走る。 標茶をへて弟子屈町に入り、昼食は少し早めだが”ぽっぽ亭”にて全員同じラーメンをたべる。
さらに走り右折し52号線に入る。 この道ははるか先まで一直線のゆるい上り。行けども行けども同じ風景で張り合いがない。 雨が降り始め雨具をつける。傾斜が急になり腰が痛くなって押して歩くことも。 来た道を振りかえると結構高度を上げていることがわかる。
 ようやくカーブが現れ山らしい雰囲気となり、2時すぎ摩周湖の第1展望台(550m)に到着。 車や人がいっぱいだ。とりあえず小高いところに上がってみる。 摩周湖やホクロのような小さな島は見えるが周囲の山は見えない。 寒いので休憩所に入ってあたたかい牛乳やジャガイモをとってほっこりする。 少し明るくなったので外に出てみると今度は全体が見える。
 下りは第3展望台をへて川湯温泉へ。左右にカーブする道をスピードを抑えながら慎重に下る。 川湯温泉駅付近を通過し硫黄山のふもとの地獄?を散策。さらに行くと今夜の宿”KRRかわゆ”に着いた(4時半)。 部屋は広く温泉は源泉掛け流し、浴室も立派。女性たちが男性の洗濯もしてくれてありがたい。 今日の走行距離は70KM.であった。

4日目 21日(日)  川湯温泉〜美幌峠〜網走

 好天のもと宿を出発。 砂湯では親子連れが湖岸の砂を掘って遊んでいる。このあたりは砂を掘れば温泉が出る。 23年前来たときはここでテントを張って遊んだものだ。もう少し行くとアイヌの小屋があり その奥の湖畔には”コタンの湯”という露天風呂があった。 また別の小屋ではその中で焚き火を前にして全員アイヌ民族衣装でで記念写真をとった。

 湖畔を半周した後、道は湖畔を離れるとともに高度を上げていった。 昨日の登りと異なってジグザグに上っていく。上っていく道路の先が はるか上に見える。そうするうちについに美幌峠(525m)に着く。 屈斜路湖が眼下に広がる。 一服してすぐ出発。網走までは遠い。女満別からはJRに乗ることもできたが 網走まで頑張って走る。 途中メルヘンの丘で夕日を見ながら小休止。  網走に着いたころは薄暗かった。網走川を覗くと大きな鮭が重なり合うように泳いでいる。 川上に柵や簗があってそれより先に進めないのだ。 今日の宿はビジネスホテルの”北海ホテル”。夕食は外食となる。 ところがホテル推薦の食事処はどちらも満員。やむなく入った別の店が結構よかった。 (走行距離90km)


5日目 22日(日)  網走-(JR)-斜里-(バス)-知床峠〜清里
 JR網走6時41分発で斜里まで。小清水原生花園を車窓から見る。 むかしここでテントを張ったことがあるがその時と随分印象が違う。前は何もなかった。 斜里からバスに乗る予定だが、連休の観光地で 6台の自転車を乗せられるか?乗り換え予定のウトロまでは何とかなるがそこから知床峠までは無理とのこと。 結局ウトロまで回送バスにわれわれだけが乗り込んで貸切状態で出発した。 ウトロから先も混み合ったが何とか乗れた。
 9時半、標高738mの知床峠は寒かった。国後島方面を臨む。 雨は降ってないけど寒さを避けて 合羽を着込んだ。30分近くバスで登った道を自転車で一気に下る。 ウトロに着いてほっとする。 ウトロでは乙女の涙ともいわれるフレベの滝を見に行った。岸壁から水が沁みだして 幅広く流れている。ウトロから網走に向けて、バスで来た道を走る。オシンコシンの滝で一服する。 さらに走り網走を経て清里にいたる。 清里は信州のそれに雰囲気が似ているかも。JR清里駅に自転車をデポして宿から車で 迎えてきてもらう。今夜の宿は”ロッジ風景画”。 斜里岳をバックに一幅の風景画だ。宿のほか建物はなにもない。 二人連れのサイクリングの若者と同宿となった。 食後は近くの温泉に行った。(走行距離65km)

6日目 23日(日)  JR清里-(JR)-釧路-(JR)-厚岸〜霧多布
 JR駅まで送ってもらい7時40分釧網線に乗りこむ。自転車で走ったルートを逆にたどり 車窓から眺める。釧路では駅前の和商市場で昼食の海鮮どんぶりを食べる。 まずどんぶり飯を買い、その上に好きな材料を好きな店で買って乗せる。 ここで1日早く帰るN氏と別れる。
 釧路からは根室本線で東の厚岸に向かう。 厚岸で再び自転車に乗り海岸線を霧多布湿原に向かう。 ところが山中の道をいってしまい途中から海岸線に出る。 火散布沼ではコンブ干しの現場も見た。琵琶瀬展望台からの展望はすばらしい。 霧多布岬では地元の神社の祭りに出くわした。 浜中町の榊町に今夜の宿”霧多布里(きりたっぷり)”はあった。 ここはオーナー手作りの宿で設備などはお世辞にもいいとは言えないが とてもユニークな宿である。オーナーは独特の健康法、 自然と調和したエコロジカルな生き方をしている模様。 散歩すると放し飼いのハスキー犬が案内するかのごとくついてくる。 食事は7時から寿したっぷりコースで 質量ともに満足した。(走行距離50km)

7日目 24日(日)  霧多布〜JR浜中-(JR)-JR釧路-(バス)-釧路空港
 ツーリングも今日が最終日。宿から浜中駅までの6KMが最後のラン。 浜中駅9時23分発のJRだけど慎重を期して早めに出発するが、30分もかからず 駅で時間を持て余す。 その間ポニーの写真を撮ったりして駅周辺で時間をつぶす。 釧路に着いて再び和商市場で昼食。女性陣は買い物に余念がない。 シャトルバスで釧路空港へ。 釧路空港発14時10分、名古屋中部空港16時10分着。 それまで一緒に行動した5名だがJR名古屋駅では ばらばらになってしまった。帰宅は8時。


高齢の6名(男性3名は70台)が北海道の大地を7日かけてサイクリングする。 すばらしいことではなかろうか? ともあれ無事で帰ってきた。 事前の情報収集、予約、航空券の手配、旅行中の世話などNさん、Oさんに感謝!  







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