手記”わたしの定年後”
金(かね)
金は食っていけて、かつ自分のしたいことができるだけあればよい。
収入・財産は多いほどよいというものではない。夫婦とも死ぬとき金が 残っていたとすれば、それは使い損じた金、あるいはムダに稼いだ金である。 これまで永年にわたって働いてきたことによって、家も建てた。 住宅ローンは返済した。 子供たちは成人した(成人しすぎた?)。 今後のためには、いちおう退職金もあるし年金もある。 今度はこれを使う番である。 贅沢をしたいという気は全くないが、したいことをするのに金は惜しむまい。 残す必要はないのだから。
金は生きることの目的ではなく手段にすぎない のだ。
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