04年8月13日〜16日
能登半島一周サイクリング
 昨年に続くお盆サイクリング第2弾。今年は能登半島。 なぜくそ暑いお盆に行くのか?それはこの時期でないとメンバーがそろわないから。  8月13日7時38分京都発の、サンダーバード1号にそろって乗り込む。 ところが自転車を置く予定のスペースにゴルフバッグなどが置いてある。 その持ち主であるふてぶてしい態度のおっさん、どうやら特急券なしで 勝手に指定席を占領しているもよう。検札が来る前に姿をくらます。 常習犯に違いない。それでもどうにか全員の自転車が収まる。

 一行は、リーダーのN氏。去年も一緒だったTaさん。それにTu氏、M氏、 これまでママチャリしか乗ったことのないОさん、小生の6人。
 金沢で七尾線に乗り換え10時44分羽咋(はくい)着。  自転車を組み立てて11時すぎ、いざ出発。さっそく千里浜の波打ち際(渚ドライブウエイ) を走るつもりであったが、砂がチェーンに絡まって走れなくなるらしいとのことで中止。 鉄道線路跡という自転車道をひた走る。今夜の宿は80キロ先の輪島国民宿舎。 ただ走るのみでゆっくり観光などできない。途中Oさん、M氏が自転車を畳んでバスに乗る。 6時ごろようやく宿に到着。宿は海岸の高台にあり、部屋からは舳倉島らしき島影が見える。 フロでシャツとパンツを洗濯した。夕食ではもちろんビールで乾杯!

 14日早飯を食って7時出発。まず有名な輪島の朝市をのぞく。想像していたより規模が大きく 人出も多い。大きな店構えから小さなテントまであり、さまざまなものを売っている。 しかしゆっくりもしておれず、降り出した雨の中をカッパを着て発車。 今日の行程は約100キロ。海岸をほぼ忠実にたどり東海岸の宇出津(うしつ)まで。 宿は予約してあるので何としてでもそこまで行かねばならぬ。 途中雨も上がり、千枚田で休憩。次の休憩は曽々木海岸。ふと見ると時国家への案内標識がある。 これを見なければ能登に来た意味がない。皆を誘ってそちらに向かう。 まず上時国家。平時忠の子、時国が先祖。420円なりを払って中を見学する。 ”大納言の間”などもある堂々たる屋敷である。下時国家は工事中で見られなかった。
 更にひたすら走って半島最先端の禄剛碕に至る。まず食堂でボリューム満点のさざえ丼を食す。 徒歩で灯台にむかう。さらに走って蛸島。のと鉄道の終着駅の駅舎を見たかったが知らぬ間に 通過してしまう。次は見附島。その特異な姿から軍艦島とも呼ばれるが、 かつらを被った人間の顔にも見える。弘法大師の伝説もある。岩の道があり島まで歩いて行ける。 ここでOさんがひとり電車に乗って宿まで行くと言い出したが、結局彼女のザックを Tu氏が背負って皆でいくことに。 恋路海岸はなんと言うこともない海岸だ。宇出津について今夜の民宿をさがす。 ふつうの住宅地の中の一軒だった。食事は豪華だった。ただ 到着が遅かったこともあって、少々さめていた。あったかかったらどんなに 素晴らしかっただろう。 男性の汚れ物を女性が洗濯機で洗ってくれて、朝にはきれいに乾いていた。わが家では考えられない。ありがたい。

   15日。出発してすぐ魚市場でせりをやっているのに遭遇。しばらく見物させてもらう。 再出発して走るはしる。穴水着。ボラ待ち櫓のある公園で休憩。 櫓のうえには人形が海を向いて座っている。 更にしばらく走って気がついた。背中にあるはずのザックがない。 ひとり公園に引き返す。よくやることだ。 能登島と半島を結ぶ2つの橋を通って、能登島経由ゆとりを持って和倉温泉に着く。 本日の走行距離は80キロ。
 今夜の宿は過雁荘という郵政系ホテル。初めて温泉にありついた。 夕食は例によってビールなどで盛り上がった。 食後、宿の浴衣を着て散歩に出かける。一軒おいた隣に豪華なホテルがあり 入ってみる。中では盛大にみやげ物など売っていたが、 そのままずんずん奥にはいり、男性はそこの温泉にも入ってしまった。 ここ和倉には加賀屋という1泊ウン万円もする旅館があると聞き、 それならついでにそこまで行こうということになる。 玄関先に加賀屋の送迎車がとまっていたので、それに乗せてもらって 加賀屋へ。受付で履物と羽織を借りて内部見物しつつ温泉へ。 結局お金を使わずちゃっかり内湯めぐりを楽しんだ。

 16日。本日は最終日。氷見駅まで45キロという楽ちんコース。 立山など北アルプスの山並みを見ながらの走行となる。 昼前、氷見駅着。そのまましばらく走って漁港の中の食堂へ。 新鮮な魚ずくしの料理にビールで乾杯。満腹し駅に戻る途中、 堤防の向こうの海を見ると矢も盾もたまらず Tu氏と小生、 自転車を止めて海へ。普通の半パンのまま泳ぐ。気持ちいい。 海で泳ぐのは何年ぶりか。しかしそこそこに切り上げてあとの4人を追う。 JR駅で自転車を畳み近くの温泉にはいる。あとは16時50分発のJRに乗るだけ。 合計312キロのサイクリングは無事終った。

 今回の旅は昨年同様、天気を心配したが、ほとんど降られずその点はラッキーであった。 ただ全体として、ひたすら走っただけで見たいところを見られなかったという 印象はまぬかれない。もっともゆっくりするとそれだけ日数もかかるのだが。
 また今回トンネルで一度危ない目にあった。どこのトンネルだったか 左端の1段高くなった狭い歩道(巾70センチくらいか)を通過中、 砂状の部分があってそこで車輪をとられて左の壁側に転倒した。 腕と足をすりむいた程度で済んだが、右側に(車道側に)転んでいたら 非常に危険だった。
でも来年もまたどこかへ行きたいものだ。              (完)


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