モツ・レク奮戦記


モーツアルトのレクイエムは、カール・オルフのカルミナ・ブラーナとともに、 歌ってみたい曲のひとつであった。 アマチュア合唱団”大阪シンフォニッククワイア”が、9月のモツ・レク演奏のために 団員を追加募集しているのを知り、かなり躊躇した後、思い切って入団したのは3月下旬であった。 練習は1月から始まっており、譜読みはすでに”Lacrimosa”まで進んでいた。

なにしろ合唱経験はベートーベンの第9交響曲のみ。楽譜もろくに読めない状態で大丈夫だろうか。 ”第9”は、”サントリー1万人の第9コンサート”で、これまで92年以来ほぼ毎年 歌ってきた。(但し98年は入院のため、99年は法事のため 本番には出られなかった)。 ”一万人の第9”のメリットは、チケットを売りさばかなくてもよいことである。 今度はそうはいかない。

しかし始めた以上は休まずに練習に参加した。始めのうちは、特に”Kyrie”など、 譜面を追っていても、どこを歌っているのか見失ってしまう始末であった。


9月17日、いよいよ演奏会当日。 さわやかな秋晴れのもと、場所は京都コンサートホール。 自分の歌う位置はコーラス最前列のほぼ中央。ソリスト(テナー五郎部俊朗氏)のすぐ後ろ。 どうなることかと思っていたが特に緊張もしなかったと思う。 楽譜は一応持ったが、ほとんど見ることもなく、指揮者のみを見て歌った。

歌い終わった後は、満足感があった。 チケットを買って聴きに来てくれた人の感想をあとで聞いても、若干割り引く部分はあるとしても、 満足してくれたようだ。 コーラスを通じてあらたに知人もできた。 今回のみのつもりであったが、今後も続けることとしよう。

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